めまい 漢方治療を中心に丁寧な診察とわかりやすい説明で納得の医療を提供させていただきます
TOP > 小林耳鼻咽喉科医院 日記 > ヤンキース田中投手の肘の不安
日本人メジャーリーガーとして4人目となる開幕マウンドに上がったヤンキースの
田中将大投手(26)でしたが、
対ブルージェイズ戦で4回を投げて一発を含む5失点で黒星スタートとなりました。
全米メディアは、ストレートが少なかった投球内容を、右肘の故障不安と結びつけて悲観的な報道をしました。
トミー・ジョン手術を回避したほどの肘への不安が、ストレートを減らすピッチングにつながったのではないかと推測。
ブルージェイズの7番打者、ポンペイの
「おそらく〔速さは〕139キロから144キロだっただろう。ヒットをうちやすいスピード」
というコメントまで紹介されていました。
おそらく右肘への負担を減らすため、ツーシーム主体のピッチングスタイルへの変更に踏み切ったのでしょうが、
開幕戦は、あまりにもフォーシームが少なく、そのツーシームの球速が143、144キロで、
しかもブルージェイズ打線に痛打されたため、メディアの間にくすぶっていた
「やっぱり肘が治っていないのでは?」
という疑念が噴出したようでした。
野球人にとって肘の病気は選手生命にかかわります。
肘の内部はどうなっているのでしょうか?
私が医学部の学生時代に解剖学実習をした際に、
腕の骨について実際に見て
どうして肘が180度以上に曲がらないのかを実感しました。
上腕骨(humerus)の一部にへこんでいる部分があり、
尺骨(ulna)の突出している部分が
うまくはまり込んでいるのを発見して、
なるほど神様は上手く身体を作っているんだと納得しました。
人の身体は良くできていますね。