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手足口病とは、ウイルスによる夏風邪の一種で、
5~8月ぐらいに流行し、潜伏期間は3~5日ぐらいです。
感染初期の1~2日の間に熱が出ることもありますが、
38℃の熱が出る子供は全体の30%程度で、
半分以上の子供は発熱しません。
水疱は3~5日ぐらいで消えてしまい、
あとが残ったりすることはありません。
頻度はまれですが、髄膜炎になることがあるので注意が必要です。
頭痛・吐き気・けいれん・高熱などの症状があれば
髄膜炎のサインですので、すぐに医療機関に受診しましょう。
ウイルス感染症ですので、他の子供にもうつる可能性があります。
一度罹患すると鼻汁からは2週間、便からは4週間もの間
ずっとウイルスは排出し続けます。
手足口病を起こすウイルスは1種類ではないので、何度もかかる可能性があります。
主なウイルスはコクサッキーA16、コクサッキーA10、エンテロウイルス71の3種類です。
エンテロウイルス71の場合は、
他の種類よりも髄膜炎になりやすいと言われており、
コクサッキーA16の場合は、
ごくまれですが心臓に感染し心筋炎になることもあります。
頻度は少ないですが、大人にも感染することがあります。
現在関西でかなり手足口病が流行しています。
皆様も感染しないように気をつけて下さい。